メディア・ソフトと市場規模の推移

メディア・ソフトと市場規模の推移

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総務省情報通信政策研究所で、日本のコンテンツ業界の調査を行っています。この調査の結果、コンテンツ業界の市場規模は、11兆2931億円(10年)です。

メディア・ソフトと市場規模の推移

 

総務省による市場規模の調査

 

前回までは、「デジタルコンテンツ白書2012」に基づく市場規模でした。これとは別に、総務省情報通信政策研究所が日本のデジタルコンテンツを調査し、その結果は、「メディア・ソフトの製作及び流通の実態」に報告されています。

 

「メディアを『ハード』とすると、コンテンツはメディアの『ソフト』である」という考え方が前提にあります。メディア・ソフトというのは、その考え方に基づき、様々なメディアを通じて流通しているコンテンツの総称をいいます。

 

メディア・ソフトも「コンテンツ」を指していると考えていいものです。話を戻し、同研究所の調査結果ではコンテンツ業界の市場規模は11兆2931億円(10年)です。テキスト系ソフトが4兆9251億円、音声系ソフト8185億円、映像系ソフトが5兆5495億円です。

 

 

流通段階別市場規模

 

10年ベースでは、一次流通市場は9.1兆円、マルチユース市場は2.2兆円です。経年では、マルチユース市場が拡大傾向でした。しかし近年はその成長は停滞しています。

 

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なぜ今コンテンツ業界なのか?

 

コンテンツ業界の市場規模を見てきました。今、コンテンツ業界が注目されている理由があります。

 

次のリーディング産業は?

 

これまで、日本の産業構造は、諸外国からの資源輸入、それを加工して輸出して外貨を稼ぐことでした。しかし、アジア新興国や世界の工場を自負する中国、続いて成長著しいインドなどが工業化を進め台頭してきました。日本の経済モデルは崩壊しかかっているのです。

 

そこで、日本は現在の産業構造から脱却するしか再生の道はありません。新しい経済モデルは、何か、それが現在の課題です。そして、知的財産を有効活用することが着目されました。日本の持つ長年培ってきたノウハウを輸出しようとするものです。付加価値の高い無形資産の一つとしてコンテンツが注目されたのです。

 

 

巨大な市場規模・潜在的成長力

 

日本のコンテンツ産業は、11年で12兆円規模となっています。米国に次ぎ世界2位です。世界のコンテンツ市場は、12年から16年までA平均5.7%成長する見込みの報告もあります。日本のコンテンツは、クール・ジャパンという言葉で表されるように高い評価を受けているのです。

 

それにもかかわらず、海外輸出比率は5%に過ぎません。アメリカは17.8%と積極的に展開しています。また、日本の輸出5%の内の95%は家庭用ゲームの売り上げであるという偏った現状なのです。ということは、今後コンテンツ産業の潜在力は大きく成長する可能性が大なのです。

 

市場は更に拡大します。産業そのものに成長の余力がコンテンツにはあるのです。そういった理由で、コンテンツ産業は次世代の日本の一翼を担う産業であり、注目されているのです。

 

 

クール・ジャパン
カッコいい日本の意味。重荷日本のポップ・カルチャーに対する言葉として用いられる。



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