フィーチャーフォン向けコンテンツ業界の構造

フィーチャーフォン向けコンテンツ業界の構造について

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ガラケーと称される従来型の携帯電話のことを、最近ではフィーチャーフォンと呼びます。また、携帯電話会社のことを通信キャリアといいますが、フィーチャーフォン向けのコンテンツ業界では、この通信キャリアが大きな力を持っています。

 

フィーチャーフォン向けコンテンツ業界の構造について

 

モバイル・コンテンツの制作と流通

 

フィーチャーフォン向けコンテンツ業界では、コンテンツ・プロバイダーといってコンテンツの制作を行う大小さまざまな規模の事業者が数多く存在します。

 

一方、このコンテンツを集めてユーザーに提供するのが携帯電話事業者で、NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルなどがあります。また、この3つの事業者は各々で携帯電話の通信ネットワークも保有運用しているため、この場合、通信キャリア自らがサービス・プロバイダーを兼任しているといえるでしょう。

 

料金所を押さえる携帯三事業者

 

通信キャリアがサービス・プロバイダーを兼任するようになった経緯を説明します。有料のモバイル・コンテンツは月額わずか数百円であり、これをコンテンツ・プロバイダー自身がユーザーそれぞれから徴収するのは両者にとって非効率です。

 

そこで、コンテンツ・プロバイダーに代わって携帯電話事業者が、通信料と兼ねてコンテンツ利用料を徴収し、そこから手数料を引いてコンテンツ・プロバイダーに分配するという仕組みを作り上げたのです。

 

コンテンツ・プロバイダーがこの仕組みに加わるためには、通信キャリアと契約を結び公式サイトとして認定されることが必要です。つまり、フィーチャーフォン向けコンテンツ業界では、通信キャリアがお金の通り道であり料金所の役割を担っている点で、携帯電話事業者が大きな力を持っているといえるのです。

 

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フィーチャーフォン向けコンテンツ業界の市場規模

 

2011年のフィーチャーフォン向けコンテンツ市場は7,370億円で、ゲームは伸びているものの静止画やテキスト、広告の売り上げが減少し、前年比96.1%と縮小しました。

 

堅調に伸びるモバイル・コンテンツ市場

 

2010年までは順調に規模を拡大してきたフィーチャーフォン向けコンテンツ市場ですが、2011年には前年比96.1%と市場規模が初めて前年を下回り、7,370億円となりました。その内訳を見ると、前年より規模が拡大しているのは「ゲーム」のみで、特に「ソーシャル・ゲーム」は前年比およそ150%の2,078億円と大きく上昇しましたが、残りのコンテンツはいずれも前年を下回りました。

 

特に、落ち込みが激しかったのが「静止画・テキスト」で、前年比およそ86.5%の3,199億円となりました。中でも大きく落ち込んだのが「モバイル広告」で、2010年の1,201億円からなんと69.2%も縮小しました。さらに「音楽配信」も不振で、2010年から84.3%も縮小したのです。

 

映像配信とモバイル広告が躍進

 

かつては市場占有率のトップだった「音楽配信」が今や低迷し、一方で「ゲーム」の占有率が急激に高くなっており、2003年ではわずか12.1%だったのが8年でなんと35.9%になったのです。また、「静止画・テキスト」の占有率も上昇しています。

 

フィーチャーフォン向けコンテンツ市場が一転して縮小した大きな要因には、スマートフォンの進出が考えられます。



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