ビッグデータと行動ターゲティング広告の今後や問題点

ビッグデータと行動ターゲティング広告の今後や問題点

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インターネットで収集されたビッグデータは、主に広告分野で使われてきました。その中で、「行動ターゲティング」という手法があります。これはユーザーのウェブ上の行動記録から適切な広告をそのユーザーに対して表示させるものです。

 

ビッグデータと行動ターゲティング広告の今後や問題点

 

行動ログから適切な広告を表示させる

 

インターネットから収集されたビッグデータは、広告の分野でさきがけて利用されてきました。ユーザーは特定のウェブページをクリックし、それが軌跡として残ります。これが「ログ」と呼ばれるものです。このウェブ上でのログを集め、ユーザーの特性に応じて、それぞれのユーザーに適切な広告を提供する技術が開発されました。これが「行動ターゲティング広告」です。

 

行動ターゲティング広告とは

 

それでは行動ターゲティング広告とは、具体的にどのようなものでしょうか。これは、ユーザー個々の行動に着眼点を置くものではなく、特定のブラウザの行動に着目する点がまず特徴として挙げられます。あるユーザーがサイトにアクセスすると、そのユーザーのブラウザに利用者のパソコンに一時的に情報を保存する仕組み「クッキー」が働きます。

 

この「クッキー」の仕組みにより、コンピュータの世界で一人一人を識別できるような身分証明書「ID」が割り当てられます。この「ID」により、アドネットワーク(ブラウザが複数のWebサイトを束ねて同じ広告を同時に配信するプログラム)上でユーザーがとった行動をログとして収集します。集めたログを分析して、そのブラウザを使っているユーザーが何に興味を持っているか特定するのです。

 

そして、そのブラウザが再び同じそのサイトや関連するアドネットワークにアクセスしたら、その利用者にとって興味があると考えられる広告を配信する。それが、「行動ターゲティング広告」になります。

 

極めて大きな情報量であるクッキーのIDと行動ログの情報は、まさにビッグデータです。このビッグデータの中からそれぞれのユーザーの興味を特定して、興味に応じた広告を配信していくこの手法はビッグデータを活用した広告技術の代表例と言えるでしょう。

 

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さらに進展するインターネット広告

 

現在は、さらにより意味のある情報をビッグデータから引き出して、インターネット広告として活用されています。インターネット広告のこの活用を極めた形で登場したのが、金融業界のリアルタイム・データ処理から応用された「DSP/RTB」というものです。

 

理想の広告配信技術

 

先に述べた「行動ターゲティング広告」でユーザーの嗜好を分析し、ユーザーの好みに応じた広告を配信するという目覚まし発展が見られました。この技術は、金融業界のリアルタイム・データ処理から新しく生まれた「DSP/RTB」によって、さらに細かく緻密に変化しています。

 

DSP

ディマンド・サイド・プラットフォームの略。広告媒体を提供する広告主や広告会社が利用する広告の基盤プログラムです。

 

SSP

DSPと相対するもの。サプライ・サイド・プラットフォームの略。広告枠を供給する側が利用する基盤プログラムです。

 

DSP/RTBの仕組み

 

RTB(リアルタイム・ビッティング)とは、このDSPとSSPの間を取り持つ技術です。

 

あるユーザーが広告スペースを持つウェブページにアクセス
   ↓
DSPは、そのユーザーのID、
広告掲載先の媒体の種類や掲載サイズなどの情報をいくつものSSPに送信。
   ↓
SSPは、リクエストに合う広告を選択して、出稿金額を入札。
   ↓
DSPでは、最も金額の高い入札をした広告を選び、
それをユーザーのアクセスした広告スペースに掲載。

 

上記のような手順でDSP/RTBの仕組みは成立します。

 

このようなITを駆使して、ビッグデータを活用するDSP/RTBは広告を出したい側がその広告を欲している人にピンポイントで提供できる、広告主からすると夢のような仕組みなのです。



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