任天堂やソニーのゲーム分野の現状とは?

任天堂やソニーのゲーム分野の現状とは?

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任天堂とソニーのゲーム事業の実績を見ると、家庭用ゲーム市場の不振が手に取るようにわかります。特に、任天堂の年間売上推移はさんたんたるもので、ゲーム業界での先行きは危ういです。

 

任天堂やソニーのゲーム分野の現状とは?

 

予想外の大幅減収・赤字転落

 

任天堂の連結売上高の推移を示します。2008年度の売上が1兆8386億円だったのに対し、2011年度の売上は6477億円と、大幅な減益になりました。これは、2008年度の売上の35.2%、つまり1/3程度になってしまったのです。

 

次に、営業利益について見ていきましょう。2011年度の営業利益は、2008年度の5553億円から373億円の赤字となりました。さらに、2012年度の四半期類型を見てみましょう。第三四半期の累計売上高は5430億円で前年比2.4%減、営業利益は59億円の赤字でした。当初、通年で8100億円の売上高を見込んでいましたが、売上高6700億円、営業利益は200億円の赤字に下方修正されました。

 

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ソニーのゲーム分野も大苦戦

 

ソニー・コンピュータエンタテイメント(SEC)に関しては、単体での営業成績が公表されていません。また、ソニーの連結決算からもゲーム部門における成績を把握することはできませんでした。しかし、2012年度からは、ソニーの決算書類にゲーム事業部門の売上と営業利益が記載されるようになったのです。

 

第一〜第三四半期のゲーム分野の売上高、営業利益を見ていきましょう。2012年度の第一〜第三四半期までの売上高は5347億円で、任天堂とほぼ互角でしたが、営業利益の累計は34億円の黒字を保っています。補足として、2007年度のSCEの売上は1兆1602億円、営業利益は200億円であったことをお伝えします。

 

大手ゲームソフト会社の動向について

 

大手ゲームソフト会社には、コナミやバンダイナムコホールディングス、セガといった企業が挙げられます。また、ここでも任天堂の勢力は強大です。

 

ゲームソフト大手とゲームプロダクション

 

ゲームソフト会社の二大柱は、大手ゲームソフト会社とゲームプロダクションです。大手ゲームソフト会社では、家庭用ゲーム機メーカーとライセンス契約を結び、ゲームソフトの開発を行います。任天堂に至っては、ゲーム機本体の開発・製造を行うとともに、ゲームソフト制作でもその実力を発揮しています。

 

もう一つの柱であるゲームプロダクションは、ゲームソフト会社からの委託でゲームソフトを制作する下請企業的な存在です。

 

2012年度の大手ゲームソフト会社の経営状況を示します。ゲームソフトの売上にフォーカスすると、売上2255億円のバイダイナムコホールディングスと、売上1397億円のコナミが上位を占めています。

 

続くセガサミーホールディングスは864億円、スクウェア・エニックスホールディングスは719億円です。一方、ゲームソフト部門で高い営業利益率を達成したのが、コナミやカプコン、スクウェア・エニックスといった企業です。

 

任天堂の強さが顕著

 

ここにはデータを掲載しておりませんが、任天堂のゲームソフト売上は2586億円でした。売上不振が続いているとはいえ、ゲームソフト業界での任天堂の強さは健在のようです。



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