民間テレビ局の映画産業について

民間テレビ局の映画産業について

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映画の製作にあたり、映画製作委員会の設立が主流になっています。その中でも、民間テレビ局を中心とした映画製作委員会の設立が相次ぎ、存在感が増しています。

 

民間テレビ局の映画産業について

 

多様化している資金調達方法

 

映画製作のための資金調達方法が多様化したことで、映画作品に対する利権が複雑に絡んでくることになります。映画製作は、もはや映画製作会社のみが扱う業務ではなくなっているのです。そんな中、民間テレビ局による映画ビジネスが注目を集めています。

 

民間テレビ局の映画ビジネス

 

民間テレビ局による映画ビジネスは、とてもシンプルです。まず、地上波放送で人気の出た番組を映画化します。その後、作品のDVD販売、レンタル、書籍化等を行い、いわゆるマルチウィンドウ方式で利益を最大限うみだすのです。また、もともとのテレビ番組の人気をさらに高めるといった効果も狙えます。

 

民間テレビ局の映画ビジネスで有名な作品には、フジテレビの「踊る大捜査線 THE MOVIE」やテレビ朝日の「相棒 劇場版」等があります。民間テレビ局を取り巻く環境が大きく変化してきています。

 

テレビ局が制作する映像コンテンツはテレビ画面だけでなく、映画のスクリーンやスマートフォン、PCモニター等、様々なウィンドウで提供しても良いわけです。このような流れから、テレビ局における映画ビジネスは、今後さらに拡大していく可能性があります。映画事業におけるテレビ局の存在が、増々大きくなっていくことでしょう。

 

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ビデオソフト市場が低調になる

 

映画ビジネスにおいて、DVDをはじめとするビデオソフトの販売事業は、マルチウィンドウ戦略の重要な手法のひとつです。実際ここ10年間で売り上げを伸ばし躍進してきましたが、早くも失速が目立っています。

 

DVDレンタルの出荷状況

 

ビデオテープやDVD等、ビデオ関連のパッケージ・ソフトのことを総称して、ビデオソフトと呼びます。ビデオソフトの出荷本数を示すと、2011年の総出荷本数は8242万本、総売り上げは2611億円でした。

 

この10年間でビデオカセットは衰退し、代わりに急上昇したDVDも減少傾向、さらにはブルーレイ・ディスクが登場し、ビデオソフト市場においては激動の10年間だったといえます。

 

特に、DVDは2005年にピークを迎えて以降、下降の一途をたどっています。2005年には売上高3477億円、出荷本数1億1005万本でしたが、2011年には売上高2005億円、出荷本数は6819万本にまで減少したのです。

 

ブルーレイの伸び悩み

 

2008年にブルーレイ・ディスクが登場し、DVDに代わるメディアとして期待されていました。しかし、売上高、出荷本数ともに伸ばしているものの、ビデオソフト全体での大きなシェアは獲得していません。2011年のブルーレイ・ディスクの売上高は606億円、出荷本数は1423万本でした。

 

2011年のDVDと比べると、ブルーレイの売上高は30.2%、出荷本数は20.9%に留まっています。ブルーレイでDVDの減少分を補うという目的は達成できておらず、ビデオソフト市場全体はいまだに下降傾向にあります。原因として、インターネットで無料配信される動画や、有料VODサービスの拡大が考えられます。



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