コピーワンスからダビング10への移行について

コピーワンスからダビング10への移行について

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著作権者の保護と利用者の利便性は、一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態・関係(トレード・オフ)の関係にあり、両者には絶妙なバランスが求められます。

 

コピーワンスからダビング10への移行について

 

コピーワンスから

 

著作権の保護と利用者の利便性に関する話題として「ダビング10」を取り上げてみましょう。地上デジタル放送やBSデジタル放送には、放送と同時にコピー制御信号(CCI)が放送と同時に送られてきています。

 

これは放送を適切に見るためには、欠かせない信号です。現在に至るまで、このコピー制御信号は、一回だけ視聴者は録画できるという「コピーワンス」でした。コピーワンスにより、ハードディスクレコーダーに録画された映像をDVDなどのメディアに複製すると、元の映像は消去されました。

 

しかし、このメディアに複製する際に何等かの原因で失敗した場合でも、ハードディスクに映像が残っていない場合などの障害があり、利用者からは不便であるとの意見もあったのです。

 

コピーワンスからダビング10へ

 

先に述べたコピーワンスの欠点を解決するために、ダビング10という手法が取り入れられました。これは、メディアに9回まで複製しても、元のデータはハードディスクの録画装置に残されたままになるのです。

 

このダビング10は、2008年か6月からサービス開始を予定していました。しかし、著作権団体側と家電メーカー側の調整が進まず、サービス開始日が延期されてしまったのです。結果、ダビング10は、補償金に関する議論をいったん据え置き、予定より1か月遅れの7月4日にサービスを開始しました。このような例からも権利を保護することと利便性を追求することのバランスがいかに難しいかが垣間見られます。

 

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音楽コンテンツのDRM(デジタル著作権管理)

 

デジタル・コンテンツの著作権を管理することをDRM(デジタル・ライツ・マネジメント)と言います。デジタル音楽コンテンツにおけるDRMは一時注目されましたが、今日では、DRMが発展しつつあります。

 

音楽CDのDRM

 

DRMとは、デジタルデータとして表現されたコンテンツの著作権を保護し、その利用や複製を管理することを言います。デジタル・コンテンツの不正コピーを防ぐための制御や技術のことなどを指します。これまでの音楽コンテンツではこのDRMが進められてきたのです。

 

一例をあげると2000年頃から「コピー・コントロールCD」が世の中に登場しました。これは、楽曲がインターネット上で不正に複製され、勝手に流通するのを防ぐため、楽曲をパソコンなどに取り込めないようにしたCDのことです。

 

また、下記の音楽配信にもDRMが使用されています。

 

アップルのiTunesストアでデジタル著作権保護技術の一つである「フェア・プレイ」と呼ばれるDRMで音楽配信を実施。iTunesストア以外の大手楽曲配信サービスも、Windowsメディア向けの「WMDRM」や「オープンMG」などのデジタル著作権管理を利用し、無制限なコピーができないよう制御。

 

もし、DRMがなかったら、音楽配信サービスのビジネスは普及しなかったとも言えるでしょう。

 

DRMフリー楽曲の登場

 

これまで述べてきた内容に対して、デジタル著作権を守ることとユーザーの利便性のバランスの取り方は音楽コンテンツにとっても重要な課題です。この課題の答えとして、DRMフリーの楽曲が普及します。



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